省エネの最大化に加え、インドの酷暑期での低露点維持という難しい課題に対して、 機器の個別最適ではなく、システムトータルでの最適化を提案、導入することにより、 お客様の個別ニーズに応じたシステムソリューションを実現。
- インド酷暑期やモンスーン時期(雨季)でも低露点/クリーンエアシステム
- コンプレッサ設備の省エネ
冷凍式ドライヤと加熱再生式ドライヤを活用したトータルシステム提案
- -70℃ PDP確保、クリーンエアの安定供給
- 初期投資コスト約10%削減、ランニングコスト約15%削減
ALE250WV*1台、ALE275W*4台、冷凍式ドライヤ*5台、加熱再生式ドライヤ*4台
ドレンセパレータ/プレ/アフター/ファイナルフィルタ、台数制御盤
1.冷凍式ドライヤ+加熱再生式ドライヤ 導入
設備側の必要露点は非常に低露点(-70℃ PDP)となるが、
①インド酷暑期やモンスーン時期(雨季)でも低露点を維持したい
②省エネを最大限考慮したい
③電源設備容量を考慮し、コンプレッササイズを可能な限り抑えたい
といった課題に対し、どのように最適システムを構築するかの検討を行った。
まず-70℃PDPを達成できるドライヤは一般的に吸着式ドライヤ(ヒートレスドライヤか加熱再生式ドライヤ)となるが、基本的にピーク条件に合わせて選定必要となるため、外気温50℃でヒートレスドライヤ単体で露点達成すべく設計検討すると非常に大きなパージロス(約17~20%)となり、省エネの観点から動力ロスが大きすぎる上、ドライヤのパージロスによりコンプレッサのサイズをワンサイズ大きくせざるを得ないため、電源設備容量もオーバーしてしまうことがわかった。
そのため、吸着式ドライヤの前段に冷凍式ドライヤを設置しプレ除湿を行い、その後段の吸着式ドライヤに、ヒートレスドライヤよりパージロス/動力ロスを抑えられる加熱再生式ドライヤを配置することで、上述の各課題に対し、
①外気温や雨季でも低露点(-70℃ PDP)維持
②ヒートレスドライヤ単体のケースと比較し、約15%の省エネ
③ヒートレスドライヤ単体のケースと比較し、空圧設備初期投資コスト約10%削減及び電源設備容量最小化
を達成することができた。