世界最高レベルの比エネルギー性能を追求した、エメロードのフラッグシップモデル。
圧縮機本体の性能アップ、エネルギーロスの最小化を図ることで比エネルギー性能を徹底追求。クラス最高のハイパフォーマンスと安心のクリーンエアを同時に実現したオイルフリースクリュの理想形。比エネルギー性能、静粛性、信頼性…、次代のスタンダードが今ここに。
クラス最高効率の比エネルギー性能
新型ALEではJIS B 8341-2008(ISO1217 Edition3相当)に基づき、パッケージ式圧縮機の比エネルギーで性能評価を実施しています。これにより本体性能だけでなく、パッケージ内の損失、補機も含めたよりお客様の使用状況に近い状態での評価に基づき、本体・パッケージの開発を行い、性能向上を実現しています。
高効率を追求したスクリュ本体
1956年、国産初のオイルフリースクリュコンプレッサ開発以来、スクリュロータ革新の歴史で培った高度な解析技術、分析技術に基づき設計された新しいロータプロファイル。効率を徹底的に追求したスクリュ本体により、クラス最高効率の比エネルギー性能を実現しました。
【スクリュ本体改良ポイント】
●エネルギーロスが最小になるよう、 中間圧力を最適化
●本体コーティング方法や軸封構造改良による本体間隙の最適化
●軸封部からのエアの漏れを低減
ロスを削減したパッケージ設計
圧力損失や補機動力の低減、IPMモータ・IE3モータ・ターボファンといった高効率機器の搭載により、エネルギーロスを削減。また、クーラ最適設計による吐出温度の低減により、後流機器の選定を小型化でき、省エネ性がさらに向上しています。
インバータ機の優れた部分負荷性能
IPM高効率モータを標準採用し、部分負荷効率を考慮した本体設計により、インバータ機の省エネ効果がさらにアップ。使用空気量に応じた回転数制御により、必要な空気量を最適な動力で供給します。
インバータ機の一定圧制御&定速機の省エネロジック
インバータ機による一定圧制御では昇圧エネルギーを抑制し、圧力変動幅を±0.01MPa以下で制御します。ロード・アンロード制御の定速機には省エネロジックを搭載。設定した容量調整周期(最短23秒)をクリアすると自動アンロード運転となり不要な昇圧をカット。圧力調整幅を最小限に抑えます。
クラス0の認証取得
エメロードALEシリーズは、コベルコのオイルフリー技術が認められ、圧縮空気の品質等級において最高レベルの清浄度を示すクラスゼロ(ISO8573-1[−:−:0])の認証を取得しています。
オイルフリーを支える独自技術
大気開放穴2ヶ所構造
コベルコ独自の大気開放穴2ヶ所構造が、長時間アンロード運転が続いても潤滑油が圧縮室内に侵入するのを防ぎます。
3段階の軸封構造(アンロード運転時)
①オイルシールにより潤滑油の浸入を防ぎます。
②オイルシールを越えた潤滑油は油戻し溝により押し戻されます。
③油戻し溝を越えて大気開放穴Bに到達した潤滑油は、大気開放穴Bから排出されます。大気開放穴A-B間は同圧のため、大気開放穴Bを越えて潤滑油が浸入することはありません。
オーバーホールサイクルを長期化
最適なエアエンド設計、長寿命軸受けの採用により1段本体:9年、2段本体:6年とエアエンドのオーバーホールを長期化。ライフサイクルコストの低減に寄与します。
すぐれた耐腐食性
ドレンアタックの影響を受け、高い耐腐食性を要求される2段圧縮機本体の材質にはステンレスを採用。耐熱性、滑り特性、はく離性能にすぐれたテフロンコーティングとの組み合わせにより、腐食による性能低下を防ぎます。
Food Grade Oil C7(食品機械用潤滑油)
HACCP対応など、食の安全管理を徹底したいお客様のため、KOBELCOブランドの新オイル「Food Grade Oil C7」をご用意しています。
●世界的なスタンダード「米国NSF H1 グレード」認証
●FDA(米国食品医薬安全局)リストに記載の安全な材料を使用
7インチ大型タッチパネル搭載の新型コントローラ
先進機能の新型コントローラにより、コンプレッサの運転状況の確認や各種設定が簡単にできます。
充実の保護機能
●7500Vサージキラー内蔵
●断水検知フロースイッチ(水冷機のみ)
●非常停止ボタン標準搭載
●モータコイル温度標準監視
●パスワード機能搭載
●瞬停保護機能(0.5sec以内)
●復電時自動起動(20sec以内)
USBメモリによるデータロギング
モニタにUSBメモリを接続することで、各種運転データのロギングが可能です(CSV出力)。
自動台数制御運転機能
相互結線により最大6台までの自動台数制御運転が可能に。台数制御盤がなくても最適な省エネ運転を実現します。
モータ
インバータ機:永久磁石(IPM)モータ
インバータ機には、回転数制御によるあらゆる負荷変動に対応し、低負荷時も発熱ロスの少ない永久磁石(IPM)モータを搭載。
モータ効率の比較(参考)
永久磁石モータと誘導電動機の構造比較
定速機(400V級):トップランナーモータ
インバータ機・水冷
インバータ機・空冷
[インバータ機共通仕様] モータ仕様:4極、 永久磁石三相同期、 全閉外扇、 空冷、 F種、 連続定格、 SF [空冷 (132kW 0.75MPa):1.33、 その他:1.1] 駆動方式:ギア増速
一定圧力制御は、 0.75MPa仕様:0.7MPa以下、0.86MPa仕様:0.81MPa以下、 1.04MPa仕様:0.99MPa以下です。
定速機・水冷
[定速機共通仕様] モータ仕様:2極、 全閉外扇、 空冷、 F種、 連続定格、 SF [空冷 (132kW・0.75MPa):1.2、 その他:1.1] 駆動方式:ギア増速
[ ]は高電圧仕様寸法 ※1:起動盤は別置き
定速機・空冷
[定速機共通仕様] モータ仕様:2極、 全閉外扇、 空冷、 F種、 連続定格、 SF [空冷 (132kW・0.75MPa) 1.2、 その他:1.1] 駆動方式:ギア増速
[ ]は高電圧仕様寸法 ※1:起動盤は別置き