機械と人をつなぐ。
どんなに優れたエンジンがあっても、自動車全体の機能を高めなければ、いいクルマにはならないですよね。コンプレッサも同じで、本質的な課題を解決するには、コンプレッサ本体だけでなく、圧縮空気に関するシステム全体を最適化する必要があります。
しかし、お客様はコンプレッサの専門家ではないですから、システムの最適化などは言うに及ばず、そもそもどのモデルを選べばいいのかさえも手探り……というのが実情です。 私たち営業担当は、こういったお客様のために、お客様の身になって、圧縮空気に関する課題を考える。そして、専門家の立場から解決法を提案し、実現する。それが、私たちの役割なんです。
モノより、信頼。
「このモデルがほしい!」と言われても、私たちは、まずお客様が新しいコンプレッサを必要とする背景からお話をうかがいます。現状をヒアリングするとともに、お客様の現場へ足を運び、圧縮空気に関する実態を把握。それをもとに「そのお客様にとって本当に必要なものは何か?」を浮かび上がらせていくのです。
診断の項目は、機材の性能や配置方法、配管、電気容量など多岐にわたります。さらに、測定機器を用いて日々の稼働状況をデータ化。そこからお客様が直面している課題の本質を見極め、その解決方法をご提案します。
例えば、思うような圧力がお客様の工場で得られないようであれば、配管など圧縮空気の経路を見直す。あるいは、コンプレッサの圧力設定を見直すことで電気代を節約する。そういった現状の改善策を提示するのが第一歩。モノを売るのが営業の仕事ですが、それがすべてではないのです。目先の売り上げよりも、お客様の“得”を何よりも大切にするというのが、私たちスタンス。
こういったスタンスは、製品の導入時も、その後も変わることはありません。コンプレッサのライフサイクルは10年以上にも及ぶことがありますが、うちの機械を使っていただく限り、コベルコの担当者は常にお客様に寄り添います。コベルコのサービス指定工場とも連携し定期的なメンテナンスを実施し、良好な状態をキープする。万が一、トラブルが発生した際には速やかに現場へ駆けつける。そして、原因究明し、再発防止策をご提示する。そういう細かな対応の積み重ねによって、コベルコは多くのお客様からの信頼を獲得してきました。
どんなときも、やるべきことは変わらない。
お客様のことを第一に考えるスタンスは、小規模工場から、発電所のように巨大なプラントまで、どのような案件であっても一貫しています。
たとえば、発電所の立ち上げなどは、数年にも及ぶプロジェクトですし、万が一の時でも決して停止してはいけない施設ですから、要求される仕様も詳細かつ厳密です。
さらに、ゼネコンやエンジニアリング会社はもちろん、電気や配管、設計など様々な分野の人とも話し合い、それぞれの事情をくみ取る必要もあります。
まさに、重厚長大で複雑なプロジェクトです。このような案件でも、やるべきことの本質は常に変わりません。「お客様にとって本当に必要なものは何か?」を突き詰めて、実現すること。それに尽きます。たとえ難題であっても、技術サイドと一丸となり克服できる可能性を追求する。
できない理由ではなく、できる方法を探す。お客様が求める本質を的確に捉え、常に“期待以上”を目指す。
お客様の求める内容は様々、その規模も様々ですが、この姿勢はいつも変わりません。
受け継がれる想い。
「お客様に役に立ちたい」「お客様に喜んでほしい」
私たちの仕事の原点は、この想いなんです。
それは、何十年前の先輩も新人社員も同じ。国内でも海外でも同じ。開発や生産の人間も、同じ気持ちでものづくりをしています。
お客様のニーズは、国や地域によって様々で、さらに時代とともに変化します。それらに対応するのは決して簡単ではありませんが、お客様からの「ありがとう」を目指し続けていれば、私たちも進化していけるはず。実際、私たちは、そうやって現在のコベルコを築いていました。
これからもお客様に寄り添いながら、世界に向けて、未来に向けて、この想いを受け継いでいけたらと思っています。