停まらナビ

停まらナビとは

冷水・温水負荷が同時に発生するケースに最適

熱回収ヒートポンプをご使用時、頻繁な発停や計画通り稼働しないことにお悩みではありませんか?
熱回収ヒートポンプは冷水出口温度、温水出口温度のいずれか一方を「基調側」としてインバータでコントロールが可能であり、 基調側の負荷率が反基調側にも適用されます。
冷水基調で運転し、熱回収ヒートポンプの出力以上に冷水負荷が存在する場合、冷却出力は100%、 反基調側の加熱出力も冷水側と同様に100%となります。
この時に温水負荷が少なければ自動停止し、十分な稼働を得ることができません。

「停まらナビ」は冷水・温水負荷のバランスから冷水基調か温水基調かを判断し、自動で基調を切り替え、自動停止を回避することで熱回収ヒートポンプの長時間運転を可能にし、省エネおよび機器の長寿命化に貢献するシステムです。

ヒートポンプ総合カタログ(停まらナビ)

適用例

例えば下記のような、1日の中で温水負荷が少ない時間帯、冷水負荷が少ない時間帯があるとします。

停まらナビとは

停まらナビを使用しない場合

停まらナビを使用せず「冷水基調」で固定して運転すると、下記のとおり、黄色部分は加熱負荷に対して過剰供給となり、温水温度が上昇し、最終的に温水温度上昇保護機能により停止してしまいます。

停まらナビを使用しない場合

※熱回収ヒートポンプの原理上、冷却出力よりも加熱出力の方が消費電力分大きくなります。

停まらナビを使用する場合

停まらナビを使用すると冷水、温水の負荷バランスから負荷の少ない方を基調として自動で切り替えるため、負荷への過剰供給による機械の停止が減少し、機械の稼働率を高められます。

停まらナビを使用する場合

※熱回収ヒートポンプの原理上、冷却能力よりも加熱能力の方が消費電力分大きくなります。
※停まらナビが有効となるのは熱回収ヒートポンプの最低容量以上負荷が存在する場合です。

システム概要

  1. 「停まらナビ」が冷水・温水負荷のバランスから冷水基調か温水基調かを判断し、自動で基調を切替
  2. 冷水・温水・給湯負荷のバランスが崩れやすい中間期および夜間は特に効果を発揮します。
  3. 熱回収運転の時間が長くなり、省エネ量の増加
  4. 機器の追加がないので導入が簡単
  5. 発停回数が少なくなり、機器を長寿命化
  6. 温熱を使う施設では冷却塔や冷却塔に繋がる屋外配管が不要
システム概要

制御シミュレーション

※本制御は負荷が熱回収ヒートポンプの最低容量以上ある場合に有効となります。冷温水負荷のいずれかがヒートポンプの最低容量を下回ると自動停止します。
※熱回収ヒートポンプはベース機として運転し、冷水・温水ともバックアップ機が必要です。

熱回収とは

熱回収は、水冷チラーや空冷ヒートポンプでの冷却運転時は温熱を大気に放熱して捨てているのに対し、熱回収は温熱を温水として有効活用するシステムです。

熱回収とは

熱回収のメリット

  • 蒸気や温水熱源機器の稼働削減による省エネ
  • 冷却塔のイニシャル費用削減
  • 冷却水、薬剤費用などのランニング費用削減

※温熱を100%利用できる場合

「停まらナビ」を活用すれば、温熱を有効利用できる高効率な熱回収ヒートポンプの運転時間を更に伸ばすことができ、 大幅な省エネに繋がります。

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