世界の過酷な現場で鍛えられたKOBELIONは、日本の製造現場にも安定稼働という確かな価値をお届けします。
インドの灼熱の夏で実証された信頼性
インドの夏は非常に過酷で、5月から6月にかけては最高気温が50℃近くに達することもあります。工場内も例外ではなく、室温が45℃を超えることも日常的に発生し、設備に大きな負荷がかかります。このような環境下で、空気圧縮機が停止せずに稼働し続けるためには高い耐久性が不可欠です。
コベルコ・コンプレッサは2015年にインド市場に参入しました。当初はブランド認知度向上に注力していましたが、顧客の声を聞くうちに「高温でも止まらない」という点が高く評価されていることを確認。この「高温耐性」と「システムでの省エネ」を軸に営業活動を展開し、信頼を獲得してきました。
インドの工場で実際に使用されているKOBELIONは、周囲温度50℃の環境でも運転を継続しています。あるお客様からは、導入から8年経っても高温や粉塵の多い環境で一切トラブルが発生しておらず、非常に満足しているという声をいただいています。
なぜKOBELIONは高温に強いのか?
空気圧縮機が高温で停止する主な原因は、吐出温度(圧縮された空気の温度)の上昇です。吐出温度が高くなると、モーター内部が過熱し、安全装置が作動して緊急停止するリスクがあります。このトラブルを防ぐためには、高い冷却性能を備えた設計が不可欠です。
KOBELIONは、この課題を解決するために以下のような技術を導入しています。
ユニット内の最適レイアウト設計:
ユニット内部の冷却循環を徹底的に解析し、効率を向上させることで、50℃の環境下でも吐出空気量を落とさずに運転できるようにしました。
大型クーラ&ターボファン:
クーラの容量を大幅に増やし、潤滑油や圧縮空気の温度を適切に保つことで、高温耐性を強化しました。
油冷式モータ冷却構造(VS機のみ):
従来の外扇式冷却モータに代わり、油冷却方式を採用することで、冷却効果の向上と環境変化への耐性を強化しました。
こうした技術開発の結果、KOBELIONは旧型機と比べて周囲温度を+5℃向上させ、安定稼働を達成しました。これにより、周囲温度50℃でも吐出空気量を維持したまま運転を継続できます。
KOBELION VS/SGシリーズ
高温環境でも生産ラインの安定稼働を求めるお客様のために、KOBELIONは周囲温度50℃に対応したシリーズを提供しています。
機種:
KOBELION VS/SGシリーズ
出力:
22-75kW
世界の厳しい現場で培われた確かな技術と信頼性が、あなたの生産現場の課題を解決します。