機械系
2012年入社
神鋼圧縮機製造(上海)有限公司
技術本部 質量管理部
Q:仕事内容について教えてください
キャリア採用で品質管理部に入社しました。品質管理部の主な仕事は、お客様のもとで起こる製品トラブルに対し対応策を決定することや、生産ラインや工程を見直すなど工場全体の品質を高めることです。
工場における品質管理の仕事は、「警察」のような役割があると思っています。製品トラブル発生時、「機械のどこに問題があるのか?」「どの工程で起こったのか?」を徹底的に調査し、「真実」を追い求めていく。自身の仕事によって製品や工場の品質が決まるという自負を持って取り組んでいます。
Q:グローバルに活躍するために必要なスキルを教えてください
論理的に考える力とそれをどのようにして伝えるかが必要だと思います。現在、上海工場で多くの中国人スタッフを抱え仕事をしていますが、自分の考えを彼らへ論理的に伝え、きちんと理解してもらうことが重要と考えています。理解できていることと、できていないことを確認するためにも、メールで依頼するだけでなく、できる限り直接会話をしてコミュニケーションを図るようにしています。
Q:仕事のやりがいを教えてください
私の使命は、「上海工場と播磨工場の架け橋」になることだと思っています。たとえば上海工場で製品に何か問題が発生したとき、その根本原因を究明して、それを日本の播磨工場の品質部門と共有し、開発部門や部品メーカへの機械的な目線でのフィードバックなどを通じてより良い品質へと改善していくことにやりがいを感じます。
私たち品質管理の仕事は、新商品の開発にも寄与しています。品質管理が日々向き合っている製品トラブルと原因究明の積み重ねが、最終的には新商品の設計や構造、部品の選定などに生かされていきます。「現在の製品」と向き合う品質管理の仕事は、「未来の製品」を生み出すことに直結しています。
Q:仕事で苦労した経験と、どうやって乗り越えたかを教えてください
安全にかかわるような重大トラブルが発生したときには、お客様への誠実な対応はもちろんのこと解決スピードも特に重要だと考えています。これまでに何度か、そのような事態を実際に経験してきました。
まず初動としては、自ら現場に行って「正確な情報収集」を徹底して行います。その後、工場内外の有識者を集めて「幅広い専門家の知見の聞き取り」をします。それによって原因を究明することができたら、「すぐに行動」に移して、再発防止策を講じます。そのような迅速な問題解決が、第二の事故を未然に防ぐことにつながり、お客様との信頼関係の構築にもつながっていきます。